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法話(22)
《酉年》
新年明けましておめでとうございます。
新春にあたり、皆様が幸多き希望の一年となりますことをお祈り申し上げます。
さて今年は酉年です。酉年というと飛ぶ鳥であるとか、ニワトリを想像しますが本当は違います。
ニワトリで表現したのは動物を使って覚えやすくしたためです。
酉年の今年は「果実が極限まで熟した状態」つまり
物事が頂点まで極まった状態の年と言われております。
時を逃さずご自分に取り込まなければいけない一年です。
よそ見をしていると取りこぼしますよ。
商売繁盛の年、学業成就の年とも言われています。
余計なことに目を向けすぎると、又、心配しすぎると身に付きません。
堂々と自信を持って一年を前向きに過ごして下さい。
ではどういう取り込み方が最も良いのでしょうか?
自分だけ、または自分のお店や会社だけが良くなればいいという考え方で良いのでしょうか。
それであれば単に我がままに聞こえませんか。
多くの人は、自分の我がままは当り前、他人の我がままは許せない、
いやむしろ自分はいつも我慢している、と思いがちなのが常です。
一歩引いて、または一息ついて相手を敬い拝むような気持で認め合ったらなら、
幸せの果実を得ることができるのではないでしょうか。
仕事では、人に喜ばれることを意識して仕事をしましょう。
家庭では、家族の考え方を一概に否定せず一緒に考えて大事なことを決めましょう。
必ずや満足することができるはずです。その時その満足を「幸せ」というのではないですか。
さらにこの幸せを確実に得られるよう祈ることを忘れてはなりません。
全ての人は、一人一人に合わせ幸せを得られることは間違いありません。
我を強く主張せず、相手を認め合い、心から幸せを祈る一年であってこそ、
本当の幸せの果実を得ることができます。
皆様が今年一年幸せでありますようお祈り申し上げ、年頭のご挨拶といたします。